郵便はがきや封筒に切手を貼り付けて送る際、通常は１枚の切手で足りるのが基本です。しかし、必ずしも１枚でなければならないわけではありません。
例えば郵便料金の値上げ後や、手持ちの切手の額面が不足している場合には、はがき１枚に複数の切手を貼って調整することがあります。
多くの人が疑問に思うのは、１枚のはがきや封筒にどれだけの切手を貼り付けても問題ないのか、また何枚まで貼り付け可能なのかという点です。これについて、詳しく解説していきましょう。
切手は複数枚貼ってもいいの？
切手をあまり使う機会がなかったり、普段、必ず1枚の切手で済ませるような人は「切手を複数枚貼っても大丈夫なの？」と不安に感じることもあるかもしれません。しかし、これに関しては「問題ない」というのが答えです。
切手が「1枚でなくてはならない」というルールはありません。
例えば、はがきを送るには85円（記事執筆時点）かかりますが、必ずしも85円の切手を1枚で貼る必要はありません。63円の切手と22円の切手の2枚を貼り付けて、合計85円にすることも全く問題ありません。どのみち、85円は85円であり、郵便料金の条件を満たしているため、複数枚での使用は許可されています。
また、場合によっては3枚以上組み合わせて使用することも可能です。はがきや封筒などを送る際の切手に関しては「必ず1枚でなくてはいけない」というルールは存在せず、郵便料金に合うように必要な枚数を貼り付けていただいて構いません。
実家へのゆうパック、50円、52円、63円切手をたくさん貼って郵便局で出してきた。まだ違う金額の切手もたくさんあるけど、封書よりハガキを出す機会が減ったのでこの金額から。大きな荷物は集荷に来てもらうけど、持っていける荷物は不要な切手がなくなるまでこのパターンにする。古い切手活用法。
— adnap (@adnap_) November 1, 2024
「何枚まで」の制限はあるの？上限の枚数は？
「切手は何枚でも良い」と聞いても、「本当に上限はないのか？」と不安に思うことがあるかもしれません。この点については、「切手の枚数に制限はない」とされています。
ちなみに、小銭には使用制限があり、例えば1円玉を100枚以上使用すると、多くのお店で受け付けてもらえない場合があります。
しかし、切手に関しては、少なくともルール上では「何枚まで」という制限は設けられておらず、理論上は100枚や200枚を使う事も「ルール違反ではない」ということになります。
もっとも、実際には、たとえば85円のはがきに1円切手を85枚貼るような行為は非常識とされ、そもそもその場合、はがきの宛先などが見えなくなってしまうため好ましくありません。
切手の重要なルールとして、宛先が隠れないよう配慮しながら、必要な枚数を貼ることが推奨されます。
特に異常な貼り方をしていなければ、切手の枚数が多くてもルール上の問題はなく、そのまま郵便物は送られます。
「切手 大量に貼る」でググると頭のおかしい郵便物がたくさん出てきて面白い。 pic.twitter.com/cxbMlrKiFC
— 鯖の缶詰🏅 (@osakanablue815) October 4, 2020
切手の種類は混ぜても大丈夫？
切手の種類について、特定の1種類だけを貼り付ける必要はありません。これまでの説明の通り、異なる金額の切手を組み合わせて使用することも全く問題ありません。
また、例えば同額面でもお年玉シートの切手などデザインが異なる場合もありますが、そういった切手を混在させて使うことも問題ないわけです。
何種類の切手を用いたとしても、金額的に適切であれば問題はないとされています。
相手に失礼にならないように注意
例えば懸賞はがきなど、切手を何枚貼っても問題ない状況はあります。しかし、会社への重要書類や目上の人への郵送の場合は注意が必要です。
多すぎる切手の使用は相手にマイナスの印象を与えることがあります。必要な金額を満たしていれば良いとは思うかもしれませんが、感情を無視して考えることは難しいです。
実際に切手を多く使うことで、不愉快な気持ちになる人や、不快な意図があるのではないかと誤解する人もいます。相手に不快な感情を抱かせないためにも、送る相手によっては切手の枚数を抑えることが考えられます。
相手を考慮し、適切に行動することが最善の方法です。
どこに貼れば良いの？
切手を複数枚貼る場合には、通常、1枚貼る場合の位置の周りに並べて貼るような形で貼っていきましょう。縦に並べても、横に並べても基本的には問題ありません。（基本は縦の方が良いとされていますが横に貼っても問題なく届きます。また、枚数が多い場合に関しては2列にして貼っても大丈夫です）
多少、位置がずれていたとしても、分かるように貼られていれば、無効になってしまうというようなことはありません。
ただ、宛先などを書く際に、書く位置次第では、切手を貼りにくくなってしまうので、切手を複数枚貼るつもりの場合に関しては先に切手を貼るなどしてスペースが足りなくなってしまわないように、注意が必要となります。
なお、枚数が多い場合やスペースの都合上は、封筒などの裏側に切手を貼っても大丈夫ですが、この場合は、表面に「裏面に○○円分の切手が貼ってあること」を明記しておかないと、不足と誤解される可能性がありますので、しっかりと「裏面にも切手が貼ってある」ということを明記しておくようにしましょう。
金額をオーバーしてしまった場合は？
切手を複数枚貼り付けている際に、計算を誤り過剰に貼り付けることはありますし、1円足りずに10円切手を貼るしかない場合も考えられます。
切手の金額が必要な分を超えていた場合、問題なく相手に届きます。しかし、重要な書類を送る際は金額のオーバーがマイナスイメージを与える可能性があるため、適切な金額を貼ることをお勧めします。
金額がオーバーしたとしてもおつりが返ってくることはありませんので、この点を理解した上で対応してください。また、金額が不足している場合は、郵便物は元に戻ってきます（相手には届きません）。
まとめ
切手は貼る枚数に制限がありませんので、何枚貼っても問題ありません。先ほど述べた通り、1円切手を85枚貼るなど、非常識な方法は避けましょう。
しかし、常識的な範囲であれば、2枚や3枚、さらには4枚や5枚を貼ることは可能です。
複数の切手が必要な場合には、安心してはがきや封筒に貼っていただいて構いません。
