1m3は何キロ?水・鉄・空気などの重さを中学生にもわかりやすく解説

「1m3って結局どれくらいの重さなの?」と疑問に思ったことはありませんか。

立方メートル(m3)は体積の単位ですが、その中に入っている物質の種類によって、重さ(kg)はまったく違います。

たとえば、水1m3は約1000kg(1トン)ですが、空気ならわずか1kgほどしかありません。

この記事では、中学生でも理解できるように、m3からkgへの換算方法と、水・鉄・空気・木・ガスなどの具体例をわかりやすく解説します。

「1m3は何キロ?」の答えを、実際の生活のイメージと一緒に理解できるようになります。

理科や数学の勉強にも役立つ内容なので、一緒に確認していきましょう。

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1m3(立方メートル)とは?中学生にもわかる基本の意味

まずは、「1m3(立方メートル)」という単位がどんな意味を持っているのかを、できるだけわかりやすく説明します。

この章では、m3とcm3の違いや、実際にどのくらいの大きさなのかを具体的なイメージでつかんでいきましょう。

m3はどんな単位?立方センチメートルとの違い

「m3(立方メートル)」は体積を表す単位です。

つまり、どれくらいの「空間の大きさ」や「入る量」かを表しています。

1m3とは、「1m×1m×1mの立方体の体積」のことです。

1辺が1m(100cm)の立方体なので、体積は「1m×1m×1m=1m3」となります。

一方、「cm3(立方センチメートル)」は1辺が1cmの立方体の体積を表します。

1m=100cmなので、1m3=100cm×100cm×100cm=1,000,000cm3(100万cm3)になります。

つまり、1m3は100万cm3と同じ体積です。

単位 読み方 意味 1m3との関係
m3 立方メートル 1m×1m×1mの立方体 1m3=100万cm3
cm3 立方センチメートル 1cm×1cm×1cmの立方体 1cm3=0.000001m3

1m3がどれくらいの大きさかイメージしてみよう

では、実際に1m3がどのくらいの大きさなのかをイメージしてみましょう。

1m3は、だいたい冷蔵庫くらいの大きさの立方体です。

つまり、1m3の箱の中には、大人1人がギリギリ入れるくらいの空間があります。

もしこの箱いっぱいに水を入れたとしたら、かなりの重さになりますよね。

その理由は、次の章で説明する「密度(みつど)」に関係しています。

体積の大きさを理解することは、重さ(質量)を理解する第一歩です。

次は、「1m3の水は何kgなのか」をくわしく見ていきましょう。

1m3=1立方メートルは、100万cm3で、冷蔵庫サイズの空間と同じくらいの大きさです。

1m3は何キロ?水・空気・鉄・木などの重さを比べてみよう

ここでは、同じ「1m3(1立方メートル)」でも、中に入っているものによって重さがどのくらい変わるのかを見ていきます。

水・空気・鉄・木など、身の回りの物質を比べることで、体積と質量の関係がよくわかります。

1m3の水は何kg?なぜ1000kgになるの?

まずは一番わかりやすい「水」から見てみましょう。

水の密度(1cm3あたりの重さ)は約1g/cm3です。

これをkg/m3に直すと「1g/cm3=1000kg/m3」となります。

つまり、水1m3の重さは「1m3×1000kg/m3=1000kg」です。

1000kg=1トンなので、1m3の水の重さは約1トンということになります。

物質 密度(kg/m3) 1m3の重さ(kg)
1000 1000
920 920
海水 1025 1025

つまり、冷蔵庫くらいの立方体(1m3)の水を持ち上げようとしたら、1トンもあるということです。

だから水を運ぶのはとても大変なんですね。

1m3の空気・鉄・木の重さを一覧で比較

次に、水以外の物質を見てみましょう。

空気や鉄、木の1m3あたりの重さを比べると、密度の違いがはっきりわかります。

物質 密度(kg/m3) 1m3の重さ(kg) 特徴
空気 1.2 約1.2 とても軽い。風船の中身。
木材(スギ) 400 約400 水に浮く。
木材(ケヤキ) 750 約750 重くて沈む。
7870 7870 とても重い金属。
アルミ 2700 2700 鉄より軽い。

同じ1m3でも、空気ならたった1kgちょっと、鉄なら7トン以上もあるんです。

これが「密度の違い」による重さの差です。

身近な例で考える「1m3の重さ」感覚

1m3という体積は大きいので、実際の生活でイメージするのは少し難しいですよね。

そこで、身近な例で考えてみましょう。

物質 1m3の重さ 身近なイメージ
空気 約1kg 大きな風船100個分くらい
1000kg(1トン) 車1台分の重さ
木材 400〜800kg 大人10人分の体重
7870kg(約7.8トン) 小型トラック3台分

このように、同じ体積でも中身が変わると重さがまったく違います。

つまり、「1m3は何キロ?」という質問には、「それは何の1m3かによる」と答えるのが正解なんです。

次の章では、実際に「m3をkgに換算する方法」を公式を使って説明します。

1m3の重さは、密度(kg/m3)を知ることで簡単に計算できる。

m3をkgに換算する方法をわかりやすく解説

ここでは、「m3(立方メートル)」という体積を「kg(キログラム)」という重さに換算する方法を、中学生にもわかるように説明します。

必要なのは、たった1つの公式だけです。

基本公式「質量=体積×密度」を使うだけ

m3をkgに換算するときに使う公式はとてもシンプルです。

質量(kg)=体積(m3)×密度(kg/m3)

この公式は、「どれくらいの大きさの中に、どれくらいの物質が詰まっているか」を表しています。

たとえば、水の密度は1000kg/m3なので、1m3の水は「1×1000=1000kg」となります。

つまり、m3をkgに変えるには、密度を掛け算するだけでOKです。

物質 密度(kg/m3) 体積(m3) 計算式 質量(kg)
1000 1 1×1000 1000
7870 1 1×7870 7870
空気 1.2 1 1×1.2 1.2

密度の単位(g/cm3とkg/m3)の違いと換算方法

理科の教科書では、密度を「g/cm3(グラム毎立方センチメートル)」で書くことが多いですよね。

でも、m3を使うときは「kg/m3(キログラム毎立方メートル)」に直す必要があります。

この2つの単位は、次のように変換できます。

1g/cm3 = 1000kg/m3

たとえば、水の密度は1g/cm3だから、1000kg/m3になります。

つまり、どちらを使っても結果は同じですが、単位をそろえることが大切です。

単位 読み方 意味 換算先
g/cm3 グラム毎立方センチメートル 1cm3あたりの重さ ×1000 → kg/m3
kg/m3 キログラム毎立方メートル 1m3あたりの重さ ÷1000 → g/cm3

単位をそろえないと、計算がまったく合わなくなるので注意しましょう。

中学生でもできる!計算例で練習してみよう

では実際に、m3からkgを求める計算をしてみましょう。

  • 例1:0.5m3の水の重さ
  • 例2:2m3の木(密度600kg/m3)の重さ
  • 例3:0.1m3の鉄の重さ
計算式 答え(kg)
① 0.5m3の水 0.5×1000 500kg
② 2m3の木 2×600 1200kg
③ 0.1m3の鉄 0.1×7870 787kg

このように、体積と密度を掛けるだけで、すぐに重さがわかります。

m3をkgに換算するコツは、「密度をかけるだけ」と覚えることです。

次の章では、この逆の計算「kgからm3に直す方法」を解説します。

kgからm3に換算するには?逆の計算も簡単にできる

ここでは、前の章で学んだ「m3からkgに換算する方法」と逆の計算を行います。

つまり、重さ(kg)から体積(m3)を求める方法です。

この計算も、たった一つの公式を使えば簡単にできます。

体積=質量÷密度で求める

使う公式は次の通りです。

体積(m3)=質量(kg)÷密度(kg/m3)

たとえば、水の密度は1000kg/m3なので、10kgの水の体積は「10÷1000=0.01m3」です。

つまり、重さを密度で割ると体積が求められます。

密度(kg/m3) 質量(kg) 計算式 体積(m3)
1000 10 10÷1000 0.01
7870 100 100÷7870 約0.0127
空気 1.2 1 1÷1.2 約0.83

このように、密度の値が大きいほど、同じ重さでも体積は小さくなります。

逆に、密度が小さいほど、体積は大きくなります。

つまり、軽いものは大きく、重いものは小さくなる傾向があるということですね。

10kgの水や鉄は何m3?実際に計算してみよう

もう少し具体的に、10kgの水や鉄がどのくらいの大きさになるか計算してみましょう。

物質 密度(kg/m3) 質量(kg) 体積(m3) イメージ
1000 10 0.01 10Lのペットボトル1本分
7870 10 約0.00127 こぶし大くらい
木(スギ) 400 10 0.025 小さなスツールくらい
空気 1.2 10 約8.3 部屋1つ分ほど

この表を見てもわかるように、物質の種類によって体積が大きく違います。

鉄のように重いものはギュッと小さく、水や空気のように軽いものは広がって大きくなります。

kgからm3への換算も、「割り算で求める」だけなのでとても簡単です。

次の章では、空気やガスの1m3がどれくらいの重さなのかも見ていきましょう。

ガスの1m3は何kg?空気やプロパンガスなどの例

ここでは、空気やガスのような「気体」の1m3(立方メートル)が、どれくらいの重さ(kg)になるのかを見ていきます。

ガスは水や鉄と違ってとても軽く、同じ体積でも質量がかなり小さいのが特徴です。

空気・LPG・LNGの密度と重さ

まず、代表的なガスの密度と1m3あたりの重さを一覧で見てみましょう。

種類 密度(kg/m3) 1m3の重さ(kg) 特徴
空気 1.2 約1.2 地球の大気。とても軽い。
プロパンガス(LPG) 約2.18 約2.18 家庭用ボンベで使われる。
液化プロパンガス 約493 約493 液体の状態で充填される。
天然ガス(LNG) 約0.714 約0.714 主成分はメタン。

これを見ると、気体の密度がとても小さいことがわかります。

たとえば、1m3の空気はたった約1.2kgしかありません。

一方で、水の1m3が1000kgなので、約1000分の1の重さです。

同じ体積でも、ガスはほとんど重さを感じないほど軽いのです。

なぜガスは同じ体積でも軽いの?

それは、ガスの分子の並び方に理由があります。

固体や液体では、分子(物質の最小の粒)がぎゅっと詰まっています。

でも、気体では分子の間が広く、スカスカの状態です。

そのため、同じ1m3の中に入っている分子の数が少なく、結果として軽くなるのです。

状態 分子の並び方 体積に対する特徴
固体 分子が密に詰まっている 形が変わらない、重い
液体 分子が少し動けるが近い 流れるけれど重い
気体 分子が遠く離れている 軽くて広がる

つまり、ガスは「空気のように軽く広がる性質」を持っているため、密度がとても小さいのです。

この性質があるからこそ、ガスはエネルギー源として運びやすく、燃料としてもよく使われています。

ガスの1m3あたりの重さは非常に軽く、密度が小さいことが「浮く」理由でもあるのです。

次の章では、これまでの内容をわかりやすく整理し、1m3をkgに換算するポイントをまとめます。

まとめ:1m3の重さをイメージで覚えよう

ここまで、「1m3は何キロなのか?」というテーマで、水・空気・金属・木材・ガスなど、さまざまな物質を比較してきました。

最後に、記事全体のポイントを整理しながら、「1m3をkgに換算する感覚」をしっかりつかみましょう。

今回のポイント整理

今回の記事の中で学んだ大切なポイントを、もう一度まとめてみます。

内容 ポイント
m3とは? 1m×1m×1mの立方体(体積を表す単位)
1m3の水 約1000kg(=1トン)
換算式 質量=体積×密度(kg=m3×kg/m3)
逆の計算 体積=質量÷密度
ガスの重さ 空気は約1.2kg、プロパンは約2kg/m3

つまり、同じ1m3でも、中にある物質の密度が変われば、重さもまったく違うということです。

水はちょうど1000kg、鉄は約7870kg、空気は1kgほどと、比べると驚くほどの差があります。

「密度のちがい=重さのちがい」という考え方を覚えておけば、どんな物質でも重さを推測できるようになります。

日常で役立つ「体積と重さの感覚」

中学生の理科や数学で出てくる「体積」と「質量」は、実は生活の中にもたくさん登場しています。

たとえば、水槽に水を入れるときや、燃料タンクの容量を考えるとき、建築で材料を運ぶときなどです。

1m3=1000L(リットル)なので、「1L=1kg(水の場合)」という関係を思い出すと、計算も感覚的に理解しやすくなります。

量の単位 対応する重さ(目安)
1L(0.001m3) 約1kg ペットボトル1本
0.01m3 約10kg バケツ1杯分の水
1m3 約1000kg 小型車1台分の重さ

このように、「どれくらいの体積でどれくらいの重さになるか」を日常の物に置き換えて考えると、数字がグッと身近になります。

理科の密度の公式も、生活の中の「重さの感覚」とつながっているんですね。

この記事を通じて、「1m3=どれくらい重いのか?」が少しでもイメージしやすくなったのなら、それが一番の学びです。

1m3はただの数字ではなく、「中に何が入っているか」で重さが変わる“空間の単位”だと覚えておきましょう。