ご子息の学校入学に際し、心温まる祝いの品を受け取ることがありますね。そんな時、感謝の印としてお礼状を用意するのが、一般的な礼儀作法です。
けれども、時には正式なお礼状を出すことが、なんだか大げさな印象を与えてしまうかもしれませんね。実際のところ、心からの感謝を込めて、メールやSNSを使ってサラリとしたお礼をすることは許されるのでしょうか。そんな疑問にお答えするべく、この場でお話を進めてまいります。
入学のお祝いに対するお礼をデジタルコミュニケーションで表すことの是非、また、メールで送るときの適切な文章についても触れていきましょう。
子どもへの入学祝いのお礼、デジタルでの対応はアリ?
お子様が入学のお祝いを受けた際、感謝の言葉をどう伝えるか迷いますよね。伝統的には「お礼状」とされていますが、親しい友人や家族には形式的な手紙が違和感を感じさせることもありますね。
こんな時、気軽にメールやSNSでお礼をすることはOKです。感謝の気持ちさえしっかり伝えられれば、その方法は問題ありません。例えば、入学式の写真や制服姿の写真を添付するのも素敵なアイデアですよ。
手紙というマナーは、今やデジタル手段に取って代わられつつありますから、変化に合わせても良いでしょう。肝心なのは、「頂いたお祝いに感謝する」という思いを伝えることです。
事実として、私も四十代の節目に差し掛かる世代ですが、友人からの出産祝いのお礼もメールで交わされることが多いのが一般的です。メールやSNSが日常的な友人たちとは、通常このような形で感謝を伝え合っています。
ですが、年配の親戚など情報通信手段に不慣れな方には、電話で感謝の意を示すことが一般的ですね。以前、あなたが何かを送った時、相手がどのように反応したかを思い出すと、適切な方法が見えやすくなります。
お礼状を直接受け取っっていた方へは、親しい関係でも、同様の方法で返礼するのが望ましいです。ただし、目上の方や礼儀を重んじるご年配の方には注意が必要でしょう。この場合は、デジタルな手段よりも、伝統的なお礼状を郵送するほうが無難です。
特に職場関連のお祝いなどは、慎重にお礼状を書くことをお勧めします。祖父母や親戚の場合などは、書面ではなく直接電話でお礼を言うのも一つの手です。我が家では、電話で感謝されることが多いため、同じように電話で応えるように心掛けています。
メールやSNSで感謝を伝える際の文例集
入学の祝いをいただいた際に、メールで感謝を伝える文章例をこれからいくつかご紹介しますが、メールに書く際のポイントは、この二点になります。
まずメールやSNSでは長文になりすぎることも考えられますが、短すぎる表現は感じが良くないので、子どもの最新の様子や気持ちも交えるといいでしょう。
また文章に加えて子どもの写真を添えることで、さらに相手に喜んでもらい易くなりますし、相手と普段からメールでコミュニケーションを取っている場合、いつもの文体でカジュアルに伝えるのも適切です。
例文1:お金をいただいた時
先日は○○の入学のお祝い金を贈っていただき、心から感謝しています。そのお金は学校で必要な物品の購入に役立てさせていただきます。実は入学式で○○は大きな声で堂々と挨拶ができ、すでに新しい友だちとの交流も始まっているようなので、毎日学校に行くのを業しみにしています。夏休みに会いに行く予定ですので、その際にはよろしくお願いします。
例文2:文房具等をいただいた時
○○の入学祝いとして、素敵な文房具をいただきましてありがとうございます。本人も大変気に入っており、すでに学校で使っています。まだ寒さが残る日もありますので、どうぞご自愛ください。
例文3:商品券や図書カードをいただいた時
この度は、○○の入学のお祝いとして商品券を送ってくださり、本当にありがとうございます。子供もとても喜んでおり、何を購入しようかとわくわくしています。近々お近くにお寄りの際は、ぜひ立ち寄ってください。
例文4:親戚など少しきちんとした場合
このたびは○○の小学校へのご入学に際し、心温まるお祝いを賜り、厚くお礼申し上げます。4月○日には無事に入学式を終え、新しい生活に少しずつ慣れつつ日々を送っています。春らしい穏やかな日々が続いておりますが、皆様もどうかお体を大切になさってください。
例文5:子どもが自身で送る場合
入学祝いをありがとう!貰ったお金で電子辞書を購入したよ。新しい部活のテニス部でも沢山の楽しいことがあり、毎日が充実しています。勉強にも力を入れていくから、期待しててね。夏休みに会いに行くよ!
中学生くらいになると、子ども自身がメールやSNSを通じて親しい親戚や祖父母へと連絡することもあるでしょう。そうした場合には、子どもが独自に感謝の意を表すと良いですね。その一方で、保護者も個別にお礼を述べることが望ましいです。
ガイドライン:入学の祝福に対する感謝の表明
子供の入学をお祝いしてくれた方への感謝の気持ちは、メールによる連絡で充分という場合もあります。これは、あなたがどの程度親しい関係にあるかによって異なります。
親友や家族、親類など、普段から電子メールを通じてコミュニケーションを取っている人々に対しては、メールで感謝を示しても問題はないでしょう。
今回ご紹介したサンプルを参考にして、お礼の言葉と併せてお子様の近況報告を行うと良いでしょう。これによって、彼らはあなたたちの暖かい気持ちを感じ取り、きっと喜んでくれるはずです。
しかしながら、対象が礼儀正しさを重んじるタイプの方や、通常手紙でお礼を送るような方であれば、郵便によるお礼状を書いて送るほうが適切です。