本日は、フローリング床に食用油を誤ってこぼしてしまったというお悩みの相談が寄せられました。キッチンに油を大量にこぼしてしまったときの清掃方法をご紹介いたします。
はじめに、こぼれた油の上に小麦粉をまんべんなく撒いて、一定時間放置してください。その後、ゴム手袋を装着した上で固めていきます。すると、油は粘土状にまとまります。
この固まりを処分するだけで、油の浸透を阻止するため、通常の紙類を使用して拭き取るよりも手間がかかりません。
小麦粉の代わりに片栗粉を使用することも可能です。食べることができなくなったものを掃除用に保管しておくと役立つでしょう。
油を小麦粉で吸い取った後は、食器用中性洗剤を使って水で拭き取ります。洗剤は薄めたものを用い、油をしっかりと拭き取ることが大切です。
使用した洗剤が床にシミを作ることがあるので、濃度に注意し速やかに拭き取ることが望ましいです。
洗剤で油を拭き取ったら、床に残った水分と洗剤を雑巾で完全に拭き取ります。
水拭きの後は、乾拭きも忘れずに行いましょう。もし油が完全に落ちなかった場合は、洗剤を用いた拭き取りから再度行ってください。
また、熱々の油が床に飛び散り、跡が残ることがあります。これはフローリングの表面コーティングが変色しているためです。
表面に樹脂ワックスが施されている場合、専用の剥離剤を使ってワックスを剥がし、再びワックスを塗ることで目立たなくなります。
フッ素コートなどの特別な床材には、床保護材に反応しない剥離剤、またはシール剤を利用して研磨し、再塗布することが推奨されます。
実は逆効果!避けるべき掃除のやり方
効果的な掃除術をご紹介するにあたり、まずは多くの人が無意識に行っている推奨されない掃除方法について確認しましょう。
例えば、床に油をこぼしてしまった際の対処法ですが、思わぬ落とし穴が存在します。
一見その場をしのげるように見えても、結局はマイナス効果をもたらしてしまう可能性があるため、慎重に行う必要があります。
朝ごはんにホットケーキを作る→サラダ油を大量に床にこぼす→掃除→疲れた(いまココ‼️)
水とかならまだしも、油は最悪だ。
— 梨 ❁⃘*. @旧 ロビン☃️🌈 (@robin__1117) July 22, 2021
ウェットティッシュでの拭き取りに関する注意点
水と油は表面張力が異なる性質を持ち、容易に分離する傾向があります。
そのため、水分を多く含むウェットティッシュでは油の吸収が困難であり、使用することで床の油を拡散させてしまうリスクが存在します。
はじめに水拭きを行い、その後に中性洗剤で洗浄する
フローリングの床に油をこぼした際は、直ちに中性洗剤で拭き取ろうとするのは避けましょう。なぜなら、床のワックスが剥がれてしまう恐れがあるからです。
中性洗剤を使う場合でも、原液のままではなく、水でしっかりと薄めた後に使って、床の拭き取りを行うことが重要です。
布巾を使って油を吸収する方法
布巾で油を拭き取る際は、その布巾を捨てるつもりで行いましょう。
すでに処分を検討していた布巾なら問題ありませんが、まだ継続して使用したい布巾の場合、もったいないと感じることがあるかもしれませんね。
代わりに、乾燥した使い捨て可能なウエスなどを用いると良いでしょう。
油汚れを落とす掃除のコツ
油をこぼしてしまった時にお役立ちとなるのが、まさかの小麦粉です。
この小麦粉には、油を吸着する性質を持つグルテンが含まれており、油の掃除に適しています。
床に盛大に油をこぼしたので小麦粉を撒いて放置
人生において能動的に床に小麦粉を撒き散らすことってあんまりないのでちょっと楽しかった pic.twitter.com/339JbIzGmr— 紫氷街 (@cryoliter) September 18, 2024
小麦粉を使った掃除のコツ
小麦粉の価格が高騰している昨今、「掃除に用いるなんて惜しい」との意見が耳に入ることでしょう。しかし、開封後の小麦粉は思いのほか賞味期限が短いため、暑く湿った環境下では見えない粉ダニが発生することがあるのです(恐ろしい!)。
賞味期限を過ぎた小麦粉の活用法を覚えておくと、掃除の際に役立つでしょう。
掃除方法のご案内
はじめに、床にこぼした油を隠せる程度に、小麦粉を撒きます。待つこと数分、小麦粉が油を吸収するのをじっと待ちます。
次に、パン生地をこねるようにして、小麦粉を手でまとめていきましょう。手を汚したくない方は、ビニール手袋の使用も一考です。
小麦粉がうまくまとまるか不安に思うかもしれませんが、小麦粉のグルテンと油は結びつきやすい性質を持っているので、数分あればうまく形成できます。
結果、小麦粉と油を混ぜ合わせると、まるで小麦粉粘土のように綺麗にまとまります。
フローリングの溝に残った小麦粉は、爪楊枝の持ち手側を利用して削り取れます。これが終わったら、水で湿らせた雑巾やキッチンペーパーで床を拭くことで掃除は完了です。
まだ油が床に残っているようであれば、中性洗剤を希釈した水で雑巾を湿らせ、一度拭いた後に水拭きすると、さらに効果的に油を除去できるでしょう。
床に油をこぼしてしまったときには、慌てることなく、用意してある小麦粉で掃除しましょう。