※第14話までのネタバレを含みます。
黒須たち5人が両腕を広げた状態で拘束されている場面は、場所そのものだけでなく、十字架を思わせる姿勢にも目が向く印象的なシーンです。
直前にはエルサレムが登場し、さらに廣瀬の移送先としてイスラエルも示されているため、5人も同じ地域にいるように感じた方は少なくないかもしれません。
ただ、第14話までの流れを整理すると、黒須たちが拘束されているのはエルサレムではなく、ゴルバド共和国にあるシンシー側の施設とみるのが自然です。
一方、十字架のような拘束姿勢については、キリストの受難を意識した演出とも受け取れますが、その意味を示す明確な説明はまだ確認できていません。
場所と演出を分けて整理すると、シンシーや野崎の動きもつながって見えてきます。
この記事でわかること
- 黒須たち5人が拘束されている場所
- エルサレムと拘束先を混同しやすい理由
- 十字架のような姿勢から考えられる意味
- シンシーと野崎をめぐって残っている謎
黒須たち5人が拘束されるまでの流れを整理
黒須たちが十字架のような設備に固定されている場面を理解するには、5人がどのように姿を消し、どこを経由して現在の場所へ集められたのかを整理しておくことが大切です。
途中ではイスラエルを含む複数の国名が登場するため、移送途中の場所と最終的に5人が拘束されている場所が混ざりやすくなっています。
特にエルサレムも第14話の重要な舞台になっているので、場面ごとの位置関係を分けて考えると分かりやすくなります。
黒須を含む別班員5人が連れ去られていた
第2シーズンでは、高田、和田、廣瀬、熊谷がそれぞれ療養していた場所から突然いなくなり、さらにバルカに残っていた黒須も何者かによって連れ去られます。
これによって黒須を含む5人の別班員が同時期に姿を消したことになり、乃木たちは偶然ではなく、別班を狙った一連の動きだと考えて行方を追うことになります。
第14話の公式なあらすじでも、5人はすでに何者かによって捕らえられた状態として扱われており、野崎の行動とその背後にいる組織が大きな焦点になりました。
5人が別々に偶然姿を消したのではなく、同じ目的のもとで集められたと見るのが自然な状況です。
5人はいったん別々の国へ移送されている
ややこしいのは、黒須たちが連れ去られたあと、最初から同じ場所へ直接運ばれたわけではない点です。
追跡によって、黒須はアゼルバイジャン、熊谷はジョージア、高田はキプロス、廣瀬はイスラエル、和田はトルクメニスタンへ向かったことが判明し、5人の移送経路が意図的に分散されていました。
そのため、画面に出てきた国名だけを見ていると、「黒須はアゼルバイジャンにいる」「廣瀬はイスラエルにいる」という印象を受けやすいのですが、これらは最終的な拘束先を示しているとは限りません。
別々の経路を通った5人が、最終的には同じ施設へ集められたと考えると、第14話の場面につながります。
エルサレムは黒須たちの拘束場所ではない
第14話では野崎がイスラエルのエルサレムを訪れているため、石造りの建物や十字架を思わせる拘束姿勢と重なり、「5人もエルサレムにいるのでは」と感じやすい流れになっています。
ただし、エルサレムは野崎が樊林杏と接触した場所で、その後の移動先として別の地域が登場しています。
つまり、エルサレムの場面と黒須たち5人が固定されている施設は、同じ場所として描かれているわけではありません。
さらに廣瀬の移送先にイスラエルが含まれていたことも混同しやすい要因ですが、イスラエルは5人全員の最終的な行き先ではなく、拘束場所を特定するには第14話で明かされたシンシー側の拠点まで追う必要があります。
黒須たち5人が拘束されている場所はどこ?
黒須たち5人が同じ場所で拘束されている場面を見ると、石造りの建物や十字架を思わせる設備から、エルサレムにいるようにも感じられます。
ただ、第14話までに示された国名とシンシーの情報をつなげると、5人がいる可能性が高いのはエルサレムではなく、架空国家のゴルバド共和国です。
野崎が訪れた場所と5人の移送先が複数登場するため、それぞれを分けて整理すると位置関係が見えやすくなります。
拘束先はゴルバド共和国のシンシー拠点とみられる
第14話では、シンシーがアゼルバイジャンの隣国に位置するという設定のゴルバド共和国に拠点を置いていることが明らかになりました。
さらに、連れ去られた別班員5人についても、ゴルバド共和国のどこかに囚われている可能性が高いことが示されています。
そのため、黒須、高田、和田、廣瀬、熊谷が並んで拘束されている施設は、シンシーが管理するゴルバド共和国側の施設と考えるのが現時点では自然です。
ただし、施設の正式名称や詳しい所在地まで明示されたわけではないため、「ゴルバド共和国にあるシンシー側の施設とみられる」という範囲で捉えるのが正確です。
野崎がエルサレムにいた場面とは分けて考える
エルサレムが強く印象に残る理由は、第14話で野崎が実際にイスラエルを訪れ、そこで樊林杏と接触しているからです。
樊林杏はシンシーの責任者であり、この出会いによって、それまで正体の見えなかった新たな組織の存在が表に出てきました。
ただ、野崎が樊林杏と会ったエルサレムと、黒須たちが集められている場所が同一だと示されたわけではありません。
エルサレムという土地の印象と十字架を思わせる拘束姿勢が重なることで同じ場所のように感じやすいものの、物語上の所在地は切り離して考えたほうが分かりやすいでしょう。
廣瀬のイスラエル移送が混同しやすい理由
もう一つ紛らわしいのが、5人が別々に運ばれた段階で、廣瀬の行き先としてイスラエルが出てきていることです。
黒須はアゼルバイジャン方面、熊谷はジョージア方面など、それぞれ異なる経路を通っており、廣瀬だけを見るとイスラエルと黒須たちの拘束場所がつながっているようにも見えます。
しかし、第14話では5人が一緒に拘束されている状態へ進んでいるため、途中で示された国々は最終的な居場所ではなく、移送経路の一部だった可能性が高いと考えられます。
エルサレムは野崎とシンシーをつなぐ重要な舞台ですが、黒須たち5人の現在地としてはゴルバド共和国のほうが有力です。
十字架のような拘束にはどんな意味がある?
黒須たち5人が両腕を左右に広げた状態で固定されている姿は、十字架を連想しやすく、単なる拘束方法なのか、それとも何らかの象徴を含んでいるのかが気になる場面です。
しかも第14話ではエルサレムが重要な舞台として登場するため、キリストの受難を意識した演出ではないかという見方も自然に浮かびます。
ただし、十字架状の姿に特定の宗教的な意味が込められていると確認できる説明は、現時点では示されていません。
両腕を広げた姿がキリストの受難を連想させる
5人が立ったまま両腕を左右へ広げて固定されている姿には、キリストが十字架にかけられた場面を思わせる視覚的な共通点があります。
そのため、単に動きを封じるためだけではなく、苦難や犠牲といったイメージを重ねた演出ではないかと受け取る見方があります。
一方で、十字架そのものに固定されていると明示されたわけではなく、見た目が似ていることだけでキリストを表していると決めることはできません。
5人を横一列に見せながら同じ姿勢で拘束することで、別班員が同じ状況に置かれていることを強く印象づける、映像上の見せ方だった可能性も考えられます。
エルサレムの場面が直前にあることも印象を強めている
キリストを連想しやすいもう一つの理由が、第14話で野崎の行動を追う中、エルサレムが重要な場所として登場していることです。
エルサレムという土地のイメージが頭に残った状態で十字架を思わせる拘束姿勢を見ると、二つを関連づけたくなるのも不思議ではありません。
ただ、前の場面までに整理した通り、野崎がシンシー側の人物と接触したエルサレムと、黒須たち5人の拘束先は同じ場所として示されていません。
場所が別である以上、エルサレムが登場したことだけを根拠に、宗教的な意味まで確定させるのは難しいでしょう。
宗教的な意図を示す公式説明はまだ確認できない
第14話までに確認できる範囲では、黒須たちの姿勢について「キリストの受難を表現した」といった明確な説明は出ていません。
そのため、十字架を意識した象徴表現という見方と、シンシー側が5人を厳しく拘束するための設備という見方の両方を残しておくのが自然です。
『VIVANT』は国や組織、人物の思惑を映像から読み取らせる場面も多いため、姿勢や場所に何らかの意味を持たせている可能性はありますが、第14話の段階ではまだ考察の範囲を出ません。
十字架に見えること自体は確かに印象的ですが、今のところは「キリストを意識したようにも見えるものの、意図はまだ明かされていない」と捉えるのが最も無理のない見方です。
シンシーの施設と拘束場面で気になるポイント
黒須たちの居場所がゴルバド共和国側にあると見えてくると、次に気になるのが、なぜ5人があのような姿勢で拘束されているのかという点です。
さらに野崎はシンシーへ接近しながら、その内部で起きていることを探るような動きも見せており、単純に敵側へ移っただけでは説明しにくい部分が残っています。
十字架を思わせる設備も含め、第14話の段階ではまだ意味が明かされていない要素がいくつもあります。
十字架状の設備は尋問のための拘束具という見方もある
黒須たちが固定されている設備については、宗教的な象徴ではなく、相手の自由を奪いながら情報を引き出すための拘束具だという見方もできます。
5人はいずれも別班に所属しており、シンシーにとっては日本側の内部情報につながる重要な存在なので、厳重に身動きを封じておく理由は十分にあります。
また、同じ姿勢で5人を並べることで、個人ではなく「別班という集団がシンシーに捕らえられている」という状況を視覚的に強める効果も考えられます。
見た目が十字架に似ていることと、その設備自体に宗教的な意味があることは分けて考えたほうがよさそうです。
野崎とシンシーの関係にはまだ明かされていない部分がある
第14話では、野崎が別班の情報をシンシー側へ渡していたことが明らかになり、乃木たちから見れば非常に大きな動きとなりました。
ところが野崎は、樊林杏がテントの孤児院に関する話題で反応を変えたことにも気づいており、シンシーの事情を探ろうとしているようにも見えます。
さらに佐野が野崎の行動を把握していたことから、シンシーへ近づく行為そのものが別の目的を持つ任務ではないかという見方も出ています。
ただし、野崎がどこまで計画して動いているのか、黒須たちを捕らえさせたことまで含めて何を狙っているのかは、第14話の時点ではすべて明かされていません。
今後の展開で十字架の演出意図が明かされる可能性はある?
十字架を思わせる拘束姿勢について、後の展開で特別な意味が示される可能性は残っていますが、現段階では確かな説明はありません。
シンシーがなぜ別班員5人を必要としているのか、野崎が何を探っているのかが明らかになれば、あの拘束場面の見え方も変わってくるかもしれません。
一方で、物語上の意味を持つ伏線ではなく、5人が追い詰められている状況を強調するための映像表現だったという可能性も残ります。
キリストの受難を思わせる印象的な構図ではあるものの、宗教的な意味まで読み取ってよいかは、今後の描写を待つ必要があります。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
場所の整理と、十字架のように見える拘束姿勢の意味を分けて考えると、第14話までに分かっている範囲が見えやすくなります。
- 確認できている点:黒須、高田、和田、廣瀬、熊谷の5人は、それぞれ別の場所から連れ去られています。
- 確認できている点:5人は同じ経路ではなく、いったん別々の国へ向かう形で移送されています。
- 確認できている点:廣瀬の移送先としてイスラエルが登場していますが、5人全員の最終的な拘束先を示す情報ではありません。
- 確認できている点:野崎は第14話でエルサレムを訪れ、そこでシンシー側の人物と接触しています。
- 確認できている点:シンシーは、アゼルバイジャンの隣国という設定の架空国家ゴルバド共和国に拠点を持っています。
- 現時点で有力な見方:黒須たち5人が一緒に拘束されている場所は、ゴルバド共和国にあるシンシー側の施設とみられます。
- 現時点で有力な見方:エルサレムと5人の拘束場所は別であり、直前の場面や移送経路が重なったことで混同しやすくなっています。
- まだ不明な点:5人を固定している設備の正式な用途や、施設の詳しい所在地までは明らかになっていません。
- まだ不明な点:両腕を広げた姿がキリストの受難を意識した演出なのかについて、制作側から明確な説明は確認できていません。
- まだ不明な点:野崎がシンシーへ近づいている本当の狙いと、黒須たち5人をめぐる計画の全体像には未判明の部分が残っています。
黒須たちが拘束されている場所については、エルサレムそのものではなく、ゴルバド共和国にあるシンシー側の施設と考えるのが第14話までの描写には合っています。
一方、十字架を思わせる姿勢はとても印象的ですが、宗教的な象徴なのか、身動きを封じるための設備なのかはまだ決められず、両方の見方を残しておくのが自然です。
今後、シンシーの目的や野崎の行動の背景がさらに明らかになれば、あの場面が単なる拘束の演出だったのか、それとも物語上の意味を持っていたのかも見え方が変わってくるかもしれません。
